理事長挨拶
平成13年法人設立に携わった関係で理事長を拝命しております。
30年前、現役会社員のとき「住宅設備機器等」についてヨーロッパ視察にまいりました。
この時、スウェーデンでは「胎内から天国まで」という言葉が使われておりました。
知的な障害を持っている女児の父親として大きな衝撃を受けました。
以来、この言葉が私の中で鮮度を失うことなくむしろ「胎内から天国まで丁寧に優しく介護できる」そのような施設運営を目指すことが信念となり目指すとこ
ろとなりました。
残念ながら、まだまだその背中も見えない現況にあります。しかし、諦めることなく志を同じくするご利用者、職員、役員と介護の神髄であります「優しさ」「丁寧さ」を追及して参ります。
理事長 海陸 力
法人理念
ご利用者の尊厳を守ることをあらゆる行動の基盤とする、職員のやりがい生きがいを見出す。
この両輪で法人を運営して参ります。
行動規範
- 私たちは常にご利用者の満足度向上に努めます
- 私たちはコンプライアンスに徹します
- 私たちはガラス張り経営に徹します
- 私たちは地域の皆様と調和の取れた活動をします
- 私たちは快適な施設環境造りに勤めます
あゆみ
- 昭和58年4月
- 福祉作業所づくりの運動を開始。
田原本町、川西町、三宅町に請願書提出
- 昭和61年8月
- 田原本町宮森に「町」が福祉作業所を建設、保護者による運営開始
- 平成11年3月
- 田原本町千代に新福祉作業所が完成
「町」が建設、利用する保護者で運営 (小規模授産所)
- 平成13年6月
- 法人化「社会福祉法人田原本町手をつなぐ育成会」として発足
小規模通所授産施設、「田原本町福祉作業所」として運営開始
- 平成22年3月
- 指定障害福祉サービス事業、生活介護事業所に移行
- 平成23年3月
- 田原本町為川に第二作業所を建設
- 平成25年10月
- 法人名変更 田原本町手をつなぐ育成会」から「なら桜桃会」に変更し県内でグローバルな活動を目指す。
- 平成25年10月
- 行動援護事業を開始
- 平成26年9月
- 田原本町金澤に民家を購入。共同生活援助事業を開始
認可事業:共同生活援助、居宅介護、重度訪問介護
- 平成27年9月
- 田原本町為川において女性用グループホームの建設に着手
- 平成28年4月
- 女性用グループホーム入居開始
- 平成28年6月
- ISO9001 2008 認証登録
対象施設は作業所及び2か所のグループホーム
- 平成28年6月
- 法人設立15周年記念式典
- 平成30年2月
- ISO9001 2015 バージョンへの変更 認証登録
- 平成31年3月
- 奈良県福祉・介護認証制度認証事業所に認証される。
ISO認証取得
ISOとは
「ISO」とは、International Organization for Standardizationの略です。
日本語では、「国際標準化機構」と言っています。 1947年2月23日よりスイスのジュネーブに本部をおいて活動する国際機関です。
当初は物づくりの品質に関わる事案でしたが、今は我々の事業である「福祉サービス」もその範疇になつております。
事業所が必要な能力(品質マネジメントシステム)を備えているか、そしてそれが適切に機能しているか、さらに「顧客満足の向上」を推進しているかをチェックする基準です。
なぜISO認証取得したのか
おおきく二つあります。
顧客、つまり「ご利用者の満足度を向上させる改善活動の継続」と、その活動(業務)を通じて職員が自らの成長を感じ「やりがい」「生きがい」に繋がらなくては意味が無いと考えております。この二兎を「ISOのマネジメントシステム」で実現したいのです。
取り組みの経過
- 平成23年
- 理事会・評議員会において「ISO認証取得」の活動方針が了承された。
これを受け検討を開始した。
- 平成27年12月
- キックオフ
- 平成28年3月
- 一次審査(審査時間:1.5日)
- 平成28年5月
- 二次審査(審査時間:1.5日)
- 平成28年6月13日
- 認証登録
- 平成30年2月
- 2008年版から2015年版への更新審査(審査時間:2日)
審査、認定機関
審査機関:JIA-QAセンター(財団法人日本ガス機器検査協会)
認定機関:JAB(公益財団法人日本適合性認定協会)
何をやっているのか
ISO9001:2015の規格に則って作られた「品質マニュアルとそれを補完する13の規程」に則って福祉事業の提供を行っている。つまり「国際規格での福祉サービス提供を行っている。」という事です。一例をご紹介します。
① 顧客アンケートの実施
顧客満足度のレベルを測定し分析し「是正処置」「予防措置」につなげ改善するのです。
② クレーム対応
顧客からのクレームを受け付けその都度「是正処置」「予防措置」を取っている。
この内容は全て保護者、役員、職員、法人見学者に開示しております。
③ リスク、ヒューマンエラーの抽出と対応
ヒヤリハットを含め潜在するリスクを抽出し対策を取ります。
抽出した事案の内から年間10件以上の対策をとる事を目標としています。
④ 職員の力量向上策
多岐にわたる「福祉サービス」の力量向上策として「資格の取得支援制度の運用」「一専多能化の推進」行政の実施している「各種研修への参加」等々を通じ職員の能力向上を目指しています。
⑤ 改善提案制度の拡充
なんでも、制限を設けずに「提案」する制度で特別賞、金賞、銀賞、銅賞、参加賞、最多参加賞を定めております。狙いとするところはコストダウン、安全性の向上、利便性の向上、やる気の増進等々多くの効果を見出す事です。
⑥ 文書管理
第一次文書から第四次文書まで分類し作成、確認、承認されたものを定められた期間管理します。
⑦ 内部監査
有資格者3名で年2回の監査を実施しその結果により是正、予防措置を取るところまで実施します。
奈良県福祉・介護事業所認証制度認証事業所
奈良県福祉・介護事業所認証制度とは
- 研修体制・人材育成方針
- キャリアパス・給与体系
- 休暇制度・福利厚生
- コンプライアンス
- 事業所の地域貢献
- サービスの質の向上
職員の人材育成や就労環境改善に積極的に取り組む事業所であることを示す上記のような項目をクリアして、「安心して働ける事業所」として知事認証された制度です。